その後まみチャンは会社に行かなくちゃと言って、急いで家を出て行った。



俺の・・・服は?

っつうか俺、これから
どうするの?


「よく頑張ったなぁ、照くん!」


イヤホンからではなく、後ろからうざい声が聞こえた。


「君は立派な影武者〜〜〜〜ぶっっ!!」


「なんなんだよ抹茶オッサン!!」


俺はスウェットを着て出てきたオッサンを殴った。

「なにが影武者だぁ!へんてこりんな設定作りやがって!!

俺は帰るからな!!」

「パンツ一丁で?しかもそれドアじゃないぞ。まど〜」

「・・・。」

「まぁまぁこっち来て〜。」


この家は広いんだと思う。
俺がドアと間違えた窓の向こうには庭園のように手入れされている庭があった。

すぐに塀で挟まれてるけど、それはここが一軒家であることと、
今いるのは一階であることを示している。

この一階は全体的に白くてモダンなインテリア。天井は吹き抜けでロフトのような2階があることがわかる。


たぶんここはもともとリビングなんだろうが、真ん中にベットがどーんと置いてある。

ラブホみたい・・・。