わかっていた。

君と一緒にいた頃を思い出すと

死んだ君の最後の温もりを思い出して

自分が壊れていくようで

怖いから

君との思いでも感情を捨てて、

ただ呼吸をして生きていこうと思ったのに。



記憶を消して新しい記憶を入れて

過ごしていた。

そんな時にアンドロイドの研究をしていたら

一機の女アンドロイドが気になった。

急に死んでしまったユイとの記憶が流れ込んでくる。

「嗚呼………ユイ」

消したはずの涙さえ戻って来て


ユイは、腕に欠陥が見つかったがあとは、

何もなければ、ぼくは、もう一人のユイに記憶を入れて



ずっと一緒にいることを誓おうと思った。