キャンパス~モノクロ世界に色を~

「誰も頼んでないし」


「お前、俺の扱い酷くない?」



このうるさい奴は、渡 透真。

ダンス部に所属していて見た目もいいらしく?

女子からの人気がすごい。

私と宙の幼馴染みだ。


幼馴染みだけど一番関わりたくない人。

理由は幼馴染みという言葉が気に入らない

女子たちにいつも校舎裏へ呼ばれているから。

そんなことも知らないこいつは、

いっつも引っ付いてくる。



「てかさ、なんで顔隠してんの?」



「疲れて眠いんだよ…」



「ふーん」



ガバッと毛布をとる。


「あははっ利愛ちゃー…」



見られたくないから隠していたのに

こいつは本当にデリカシーがない。

きっと目が赤くなっているんだろう。

すると、私の頭に毛布を投げてきた。



「すまん…」



「大丈夫、時間が経てば元に戻るから」



気まずい空気が流れる。



「あのさ…」


「利愛って好きな人いる?」


「えっ…」


私はびっくりして言葉を失った。

何急に…


「いっいや好きな人なんていないよ」


透真がこんなこと聞いてくるなんて思わなかった。



「そーなの!?俺はいるんだな~」