キャンパス~モノクロ世界に色を~

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目覚ましの音で目を覚ます。

大きなあくびをして、背伸びをした。

早く寝てよかった目がスッキリしていて

寝起きがとてもいい。

時計を見ると針は八時を指している。

待ち合わせまでまだ十分時間があるし

ゆっくりしていくか…

私はベットから立ち上がり昨日選んだ服に着替えて

一階に下りた。

洗面所に向かうと台所の方から甘い香りがした。


「あれ…」


気のせいかと思いながら台所の方に行くと

お母さんがパンを焼いていた。


「あら、利愛今起きたの?」


「うん…」


職場にいるはずじゃなかった?

キョトンとしている私に勘づいたのか

お母さんは昨日の夜帰ってきたと言い笑っていた。


「ねぇパン食べる?」


「うん、食べる!」


はいはいとクスッと笑って返事をした。