キャンパス~モノクロ世界に色を~

「宙って絶叫系怖いの?そっかー怖いのか。んじゃ行けないね~」


ピクッと宙の眉が動く。


「皆で遊びたいけど宙が怖いなら仕方ない。遊ぶのは諦めようかー」


私はチラッと宙を見た。


「うっ…分かったよ行く。」


ポカンと口をあんぐりと開けていた透真と若菜は

宙が行くと分かったら笑顔になり、

いつものテンションに戻る。

少し、意地悪だったかもしれないけれど

宙のことだし大丈夫だよね。


「本当、利愛には叶わないな…」


ため息を吐いてフッと笑う。


ドキッと心臓あたりが鳴った。


「まただ…」


「ん?何か言った?」


宙に聞かれたけど、


「ううん、なんでもない!」


私はそう返した。