キャンパス~モノクロ世界に色を~

飲み終わった牛乳パックをごみ箱に捨てた後

透真は言った。


「俺がさ教えちゃだめだと思うんだよね。利愛が自分で気づくものだよ」


ニッと透真は笑った。

分かる時が来るのかな…

少し不安になった。


「じゃあ、病気ではないんだね?」


「おう!病気じゃねぇぞ!」


よく考えてみると分かる時が来るまで

このよく分からない感情と戦わなければ

ならないのかと思うと気が重い。


「頑張れよ!」


「うん…!」


早く知りたいと思った私。








後に、この気持ちがなんだったのか分かる時が来るのは

そう遠くはない。