キャンパス~モノクロ世界に色を~

机の上にノートと筆箱を置く。

先生が書いている黒板の文字をノートに写した。

写している途中、睡魔が襲ってきて私は机に伏せた。


(あ…寝そう)


ウトウトと瞼がゆっくり閉じていく。

完全に睡魔に殺られる。



「利愛、起きろ。」


後ろからの声にハッと我に返った。



「寝たらまた当てられるぞ…」


私の後ろの席は宙で宙の後ろは透真、隣は若菜となっている。



「うむ、頑張る…」


目を擦りながら言った。


「あぁ頑張れ。」


ニコリと微笑んだ笑顔にドキッとしてしまい、

すぐに姿勢を戻した。


(なんだこれ…!?)


やっぱりおかしいな私。

どうしちゃったんだろう…。






それからの授業は居眠りもせず授業に取り組めた。

昼休み透真に聞いてみよう…。

少しはこの症状を知っているといいな。