キャンパス~モノクロ世界に色を~

朝は三人で登校している。

学校に近づいていくと女子たちが校門にいた。

こっち見てる…。


「透真君おはよう!!!」


「おはよう!」


女子たちの挨拶に笑顔で返す透真。

私と宙はスタスタと歩く。


「宙に挨拶する女子はいなかったね~」


「どうでもいいよ…」


笑う私に宙は呆れている。

後ろから置いてくなと叫び声が聞こえたけど

私たちは聞こえないフリをして教室に戻った。


「やっぱり羨ましいんだ…!」


私は口を手で抑え笑った。