キャンパス~モノクロ世界に色を~

夕食を終えて部屋に戻る。

ベットの上に転がっているうちに睡魔が襲ってくる。




ピロリン――



携帯の着信音が鳴る。

誰だろうと画面を開くと宛先は宙からだった。



「なんだろう…」


見てみるとそこには『今日はごめんな』と一言

だけ書いてあった。

私はその言葉を見つめていた。

なんで宙は謝るんだろう。

悪いことなんて誰もしていないじゃない…

私が悪いのに…。


ー宙は優しいね。ー



宙、見たかな?

すると、すぐに返事がきた。


『利愛の方が優しいと思うけど?』


「はっ…!?そんなわけあるか!」


想像していた問いとは違って私しかいないのに

焦ってしまう。

焦ると同時に携帯を投げる。


最近おかしいな、何かすぐ焦って熱くなる。

昔はそんなことないのに…なんで?



「病気なのかな」


仕方ないけど明日透真に聞いてみようか。

体が痛いわけじゃないしね。


あくびをすると、また睡眠が襲ってきて

そのまま深い眠りに落ちた。