その言葉が頭から離れず絵を描こうと

鉛筆を持っても手が震えて描けない。

あの目、周りの空気。

周りの人たちの中に泣いている人もいた。

その泣いている人の一人は泣きながらこう言った。


『消えればいい』


皆、一生懸命努力して頑張ってきた人たち。

私は努力なんてしてなくて、これ!とものを描いてきただけ。

そんな楽してきた私が一生懸命の人たちの輪を

壊した。

もし、私が皆の立場なら辛いだろう。

努力しても成果は出ないんだ。

そう思うだろう…。



『もう、絵なんて描かない』



邪魔なんてしたくない。