宙side



「失礼します。」



「あぁ、佐伯か…」




担任に呼ばれ職員室へ向かった。

放課後というのに先生はお弁当を食べていて

慌てて片付けていた。



「食事中すいません、話とは一体…」



「あぁ、話は逢坂のことだ」



利愛…？

利愛何かしたのかな。思い当たることはないんだけど


「まぁ逢坂も関係していると言う方が正しいか…。」


先生は苦笑いしていて、普通の学校じゃありえないと

言っていた。


「Ａ組の、渡と東条がうちのクラスの生徒になることになった」


「えっ…」


いやいやいや。

あり得ないことだと思うが、何を言えば

いいのか分からなくて黙る。

なぜ、透真と若菜が？


「詳しいことは話せないが逢坂には俺が言ったことは言わないでくれ。」



何故と聞ける雰囲気じゃなかった。

先生も先生で上の人から何か言われたのだろう。

でも、なんで僕には言えたんだ？

疑問はあるものの、とりあえず僕は職員室を出た。