キャンパス~モノクロ世界に色を~

今日も一日長かったな…。

授業中はずっと眠っていたからかな?


「帰ろ…」


荷物をバックに詰めていた。


「利愛ー!!!」


このうるさい声…。

返事をしようとしても姿は見えず、

気のせいかと思い帰ろうとした。


ドンッ!!!


誰かとぶつかってしまった。

ぶつかった衝撃で地面に倒れる。


「痛っ…!」


「あっ、わりぃーって利愛じゃん!」


腰を擦りながら見上げると、

そこには透真が立っていた。

ぶつかったことよりも、どこから私の名を

呼んでいたのかが気になる。


「大丈夫だけど、どしたの?」


「あっそうそう!若菜ちゃーん!」


満面の笑みで透真は言った。


「こんにちは!!」


若菜ちゃんって昨日の子…。


「てか、透真もう東条さんと仲良くなったの?」


「えっ俺らクラス一緒だけど?」


私と宙はB組で、透真だけがA組だった。

その時も拗ねていた記憶がある。


「とりあえず、何か用?」


もじもじしている東条さんの隣で

手を合わせて忘れてたと透真は笑う。


「俺、部活あるし若菜ちゃん利愛と帰りたいんだって!」


「ちょっ…直球に言わないでよっ!」


顔を赤くしながら東条さんは慌てていた。

私は笑顔で、


「うん!一緒に帰ろ」


「いいの?」


確かめてくる東条さんにいいよと答えた。

周りに花が咲くような笑顔で喜んでいた。