キャンパス~モノクロ世界に色を~

「ねぇー機嫌直してよ」


いくら声をかけてもこっちに見向きもしてくれない。

私は、声をかけるけど宙は無言で歩いている。



「どうせ、俺は一人ですもん!いいもん!」



ぶつぶつと言っていてめんどくさい…。

嫌われてるとか言ってるし、


「嫌いだったら、ずっと一緒にいないし」


思わず声に出してしまった。

無言でいた宙もびっくりして私を見ているし

ポカンと口を開けたまま透真は硬直している。


「あっ…今のは違う!違うから!!!」


また私の悪い癖。

恥ずかしいことや嫌な状況の時、

その場から逃げてしまう。



「あっ…ツンデレ」


「そうだな…」


透真と宙はクスッと笑って、


「利愛は可愛いな」



そんなこと二人を置いて走っている

私の耳には届かなかった。