「近年族の中で正統派を掲げているのは多い。

結果覇王のトップは女だしあれは自分達が正統だと言ってる。まぁ副はそうでもないけどね。

だからkingは正統を掲げてない俺達を同類だとでも思ったんじゃないかな。」


「族に正統派なんてもんは結局ねぇよ。」



柚子の説明の後サチが言った。



「族は族だ。世間からあんまいいように見られてねぇ奴らに正統派なんてもんはねぇよ。」


『理由は分かった。勿論承諾するんだろ?』



サチは俺を見て目を細めた。



「当たり前だ。」


「じゃあ幹部会にも呼ぶのか?」



紫乃がサチに問いかける。


「ああ。」とサチが言うと紫乃は部屋から出て行った。