次に伊吹の前に立ったのは副総長である——南。




「おい、伊吹。」




南はメンドくさそうに見下ろすと溜息を吐いた。




「…総長には俺が言っておく。取り敢えず体を休ませろ。」


「はい、あ、がとう…ござ…、ます。」




伊吹は立ち上がり頭を下げた。


副総長が円の外に歩き出すと他の幹部もそれに続く。幹部達が消えた後伊吹直轄の奴らが伊吹を支えた。すると伊吹は幹部室を睨んだ。




「ぜってぇ…、見つけてやる。」