彼女が電話で話し終わったところでまた喋りかけた。



『サチはなんて?』


「来るって。」



彼女は口元に微笑を浮かべた。



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2人で会話をしながら校門まで行くとサチは既に待っていた。


車の扉を開けてむぅを乗せた後俺を見た。



「お前は単車で帰れ。」


『え、なんで!?』


「お前を乗せると車が重くなる。」


『一人増えるだけでそんなに変わるの!?』


「お前の場合だ。気にするな。」


『いや、気にするでしょ!』


「じゃあな。」


『ちょちょちょ……、』



ブォン


フルスモークで黒といういかにもな感じの車が目の前から消えた。


俺、単車で来てないんだけど。
とりあえずそこにあった鍵付きの単車を見つけだしそれに乗って帰った。


後で返します。(多分)


悠生side end.