そんなことは今はどうでもいい。

それよりもなんでサチがこっちに来るんだろう。

待て待て待て…、一旦落ち着け、俺。
俺は大丈夫だ。何もしてない。


だから………、


『…なななな何もしてないっ!』

「悠生、立て。」

『なんでっ!』



俺もう泣きそうなんだけど。
もう全治2ヶ月とか嫌だよ。



「シメる。」


『なんでっ!?』


「むぅを見てた。」


『えっ!それだけ!?俺が見てたのは…「潰す。」


『いやだぁぁあぁぁぁあ!!!』



胸ぐらをサチに掴まれた。
柚子と朔弥は俺に満面の笑みで手を振っている。俺は死を覚悟した。目を閉じた。

が、



「サチ、だめ。」



俺の服を掴むサチの手をむぅが上から重ね、止めていた。