ん?
右京?
って……あっ!!
「私を自動販売機の横から見つけてくれた人!?」
私の問いに彼、改め右京は
「……ああ。琥珀から聞いたのか?」
と言葉を投げる。
「うん。……琥珀にお礼を言ったら、右京に言えって言われた。だから、ありがとね?右京」
気付けばお互い笑みを浮かべていた。
「いや、俺は……何もしてねぇーよ」
男の人って謙遜するのが好きなのかな?
やっと言えたお礼に私はスッキリした気持ちになった。
よし。今度こそ、お礼も言えたし、髪も乾かした。
……帰ろう!!
私は、右京に”そろそろ帰るね。”と言葉を残し帰ろうとした、
……だけど、何故か右京は私の手を捕らえて放してくれなかった。
「……えっと、?」
「なぁ?瑠璃。俺に感謝してる?」
唐突な質問だった。
「そりゃー、まぁ。してるけど?」
なんだろう?
「じゃー、1つだけお願い聞いてくんね?」
お願い?
