今にも鼻歌でも聞こえていきそうな勢いの琥珀はドライヤー片手に私の髪を乾かしてくれていた。 そんなに髪を乾かすのが楽しいの? そんな楽しそうな琥珀とは対照的に、 さっきまで、呆然としていた銀髪の彼は今は口元に手をあてがうようにして肘をついていた。 半ば、呆れているみたい。