†皇帝-emperor-†《Ⅰ》



リビングに連れられた私。


カウンターの椅子に促されるままに座り、琥珀を窺い見ると


何故か微笑まれる。


それを見た、銀髪の彼はまたしても目を見開き愕然としていた。


琥珀と言えば、私の後ろに立ちドライヤーで私の髪を乾かし始めた。それに今度は私が慌て始めた。



「こ、琥珀!!それくらい自分でするから!!」


『いいから。前向いてろ』



優しい声色だけど有無を言わせない。そんな印象を受けた。



…あれ?琥珀って結構、強引な人?