——…我武者羅に、誰彼構わず自分のイラつきを当てゴマにして暴れていた。


覚えているのはとても寒かった事位で相手の顔なんて覚えてるはずもない。


気づいた時には、俺の足元には無数の雪崩れる様に重なり合う男たち。


どれだけの奴を殴ってもどれだけの女を抱いても満たされない。


例えるなら、のどの渇きを抑えられない吸血鬼のように、俺はもがき苦しんでいた。


俺の渇きはどうしたら収まるんだろうか?


この行き場をなくした、のどの渇きは”何で”満たせばいい?


どんなものなら俺の満たされる事のない空いた場所を埋められる?


そんなモノは在りはしないのかもしれない。