それからしばらくの間、男の人に体をあずけていると余りにも彼の体温が心地のいい温度だったせいか今度は眠くなってしまった。




そこで、私の意識は遠のき始めたらしい。




意識が遠のく前に男の人に”ごめんなさい”だか”ありがとう”だかを口にした記憶はあるけどそれも定かではなかった。



再び目を覚ました時は薄暗かった部屋は、日差しのせいかはっきりと視界に映るようになっていて隣にいたはずの彼の姿はなくなっていた。