俺は出来るだけ女が薬の苦味を舌で感じないようにと、舌を差し入れ、 (…頼むから、飲んでくれ。) と願いながら、少しずつ女の口に薬を注ぎ入れた。 女は、 「…ん、ヒッ……」 と声を漏らしながらも、 ――ゴクッ …と喉を鳴らした。 俺は、それを確認すると女の口内から舌を抜き余程疲れたらしい女を寝かしつけた。 女と同じ空間を共有するだけで、俺は精神が落ち着いていた。 だからだろう。 気付いた時には自分も床に座り込み、ベッドを背にして意識を手放していた。