________
_______________
きっかり10分後、全員が琥珀の住むマンションロビーに集まった。
事情を知らないらしい俺と右京以外のメンバーは、
「おい、どうしたんだよ、類。いきなり召集かけたかと思ったら……琥珀になんかあったのか?」
と言葉を放ったのは、このメンバー内で最も気が短い綺羅(きら)だった。
「……いや、琥珀は大丈夫だよ」
俺の言葉に反応したメンバーは、綺羅の言葉に同調するかのように次々と言葉を紡いだ。
「大丈夫って何が…?」
確信を付くのはいつもポーカーフェイスを崩さない紅空(こう)。
「……類?」
俺に訴えかけるように口を開いたのは椿(つばき)。
「と、とにかく…こーちゃん(琥珀)のところに行こうよ!!」
俺に助け舟らしきもの投げたのが世那(せな)。
