彼女は多重人格



軽く無意識にため息が出て何か吐き出したくなるような、




息苦しさと自分の我儘な気持ちに苦笑し
自分って寂しいやつだな分かりきったことだな、と、




またもうひとつのため息がそこに溜まって、
枕に吸収されるように、消えた、




母さん、俺上手くやれてるかな、
弱気な自分が顔を覗き込んできて力いっぱいに拳を握って消えた





.

*