雨の日は君と。~先輩の香り~






「うぅ…」

風和が唸ってる


風和を見ると俺が居る方とは
反対を向いてうずくまって
ブルブル震えてる


…?

何かおかしい気がする



「風和?」

「こわい…っ、こわい…」


話しかけても「こわい」しか言わない


「風和っ」


風和の肩を引いてこっちを向かせると
風和は恐怖で怯えた顔をしていた

「りつく…助け…」


そう言って風和は俺を抱きしめた