雨の日は君と。~先輩の香り~





李月君は私から少し離れた

嫌われちゃったのかな…




「李…」


―ピシャッゴロゴロゴロッ



「きゃぁっ!」


私が李月君に何か話しかけようとした時
いきなり雷が鳴った

そっか、今日雨の日だったんだっけ



私…雷苦手なんだよね

雨の日に独りぼっちでいる時に
鳴る雷は怖くて仕方がなかった


ど、どうしよう…っ

怖いっ


今李月君怒ってるから頼れない…

でもそんな余裕ないや。


「李月君…っ」


私がそう呼ぶと李月君は顔だけ
こっちに向けてくれた


「何」