雨の日は君と。~先輩の香り~







私はベッドの上にいる李月君の
隣にそっと座った

そして、

「李月君…」



『李月の腕を掴んで上目遣いで
 名前を呼んでみて』

李子さんにいわれたこと。


だから、李月君の腕を掴んで
目線だけ李月君を見て呼んでみた


何の効果があるのか
よくわからないけど…



「………っ!」

李月君は少しひきつった顔をした


もしかしてタイミング間違った!?

李子さんの言うことだから李月君を
怒らせるようなことじゃないと思うけど
今、李月君冷たかったし…


ど、どうしよう…