雨の日は君と。~先輩の香り~




「ど、どうしようっか!暇だね!」

「…………」


私が問いかけても無言の李月君
そのまま少しずつ近づいてくる


え、え……?

突然ふわっと抱きしめられた


「りつく…」

李月君のにおいが鼻を掠める

それに李月君風呂あがりだから
さらににおいも強くなってるし

腰が抜けそう…っ



私は膝から崩れ落ちた

「…ぅわっ」


私を抱きしめていた
李月君も一緒に崩れ落ちる


でも抱きしめられたままで。


「李月君…っ、どうしたの?」

私が尋ねると李月君はスッと離れた

「……別に」


あれ、冷たい…?



李月君はベッドの上に座った

多分…今だ。
李子さんに言われたことやるのは。