雨の日は君と。~先輩の香り~




    ――― side Ritsu ―――



ご飯を食べた後、
風和が最初に風呂に入っていった


それを確認して俺は李子の部屋の
ドアをトントンと叩いて開けた


「ん、何?李月」



「この写真」


そう言って俺が出したのは
さっき風和が勘違いしまくった写真


「こんなの俺のアルバム
 入ってなかったはずだけど?

 お前だろ、入れたの」


「そうだよ~
 風和ちゃん勘違いしちゃった?」


絶対わざとだ

どういうつもりだよ