雨の日は君と。~先輩の香り~



私も李子さんみたいになりたいなぁ…



「風和はそのままで良いと思うけど?」

「へっ、?」


あ…

もしかして。


「声に出てたよ、いつもの通り」


やってしまった!

私の悪い癖…


「風和だって料理できるでしょ?」


それだけじゃ意味ないんだよ…


「今、それだけじゃ意味ない
 とか思ったでしょ。

 他にも風和の良いとこあるよ?」


…やっぱり李月君は私のことなんて
お見通しだな~



でも良いとこなんてないよ。

勉強だってできないし、
運動だってそこそこ。

李月君は気を遣って言ってくれてる
んじゃないかな…?