雨の日は君と。~先輩の香り~





「アルバム見てたの?」



どくんっ


李月君の声にびっくりする




咄嗟に私は、写真をポケットに入れた




「う、うん。
 李月君が可愛すぎて癒されてた!」


動揺が李月君にバレないように
無理に話してると思うけど…

ちゃ、ちゃんと笑えてるよね…?



「そんなことないと思うけど」


李月君は何も気にしてない様子で
クッキーを持って隣に座った



…気にしない。気にしない。