雨の日は君と。~先輩の香り~



私がそう言うと李月君は
私の前でしゃがんで私の頬をつねった


「り、りつく…い、いひゃいよ~」

「ふっ、風和が遠慮するから悪い」


私の変になってるであろう顔を見て
くすくす笑う李月君


むぅ、これじゃ断れないじゃんか~


「じゃ、じゃあお言葉に甘えて…」

「よし。」


私の言葉に満足したのか
李月君は私の頬をつねっていた手を離して
口角を上げて微笑んでいた