雨の日は君と。~先輩の香り~




「ありが、とう…ございますっ…」

「もうっ、その敬語どうにかならない?」


えぇ、そんなこと言われても…

「で、でも…っ」


「李子の言うとおりだよ
 どうせいつか義理の姉になるんだから」


私が断ろうとした時、
背中の方から声がした

いつから!?

驚いて後ろを振り向くと
李月君がドアに寄りかかって立ってた


そ、それより…っ
いつか義理の姉になるんだからって…

李月君は時々さらっとプロポーズみたいなことをするけどまだ慣れない

というか、絶対慣れない気がする。