そこにはいつもの陽気な李子さんの表情はなくて真剣な顔をしていた 「別れろなんて言わない 悪い人じゃないってわかるよ じゃなきゃ、風和ちゃんみたいな 良い子が育てられるわけないよ 李月は冷たくてあまり他人に関心を 示さないけど本当は優しい子なの だからこれからも李月をよろしくね?」 「…っ、はいっ」 李子さんのその言葉に胸を打たれて 返事しかできなかった