雨の日は君と。~先輩の香り~



そんなことを思っていた時

「あ、二人とも。泳がないの?
 ……って、え!?ゆるふわちゃん!?」


柊木先輩の声がした


もうこれ以上李月君の隣に
いれそうもなかった

「風和!」と美玲の声もしたけど
無我夢中で、今いるところがどこかも
わからずに

ただただ走り続けた