雨の日は君と。~先輩の香り~



どうしよう…泣きそう

涙をこらえようと私が俯くと
頭上から声がした


「俺の彼女だけど。
 あんたうざい。そろそろ離れて」


私の大好きな大好きなクール王子の声


「彼女~?見えなーい!
 私達に乗り換えれば~?」

 
でもその女の子は李月君の冷たい態度にも怯えずそう続ける