雨の日は君と。~先輩の香り~



「倒れた」

柊木先輩のその言葉を最後まで
聞かないうちに私は走った


保健室だ…!きっと。


全速力で走った
李月君に会いたくて。


「李月君っ」


保健室のドアを勢い良く開け
ベッドに近づいた