そんなある日のこと。

いつものように練習をしていたら

隣のコートから「危ないっ!」って声が

聞こえたと思ったら目の前にボールがあった。

「ドンッ」と鈍い音をたてて私の頭に直撃

してきたのだった。

痛いと思っていたらすぐさまとも先輩と

りょうくんが飛んできて私に謝った。

どうやらりょうくんが投げたボールを

とも先輩が取りそこねたらしい。

「ほんとごめん。大丈夫?」

とも先輩が初めて私に声をかけてくれた。

「だっだいじょうぶです!」

焦り気味にとも先輩に言葉を返す。

するととも先輩は心配そうに頭をなでて

「たんこぶにはなってないな。よかった。」

とホットしたような笑みで笑った。

その笑顔は反則だと思います………。