相手はベスト4のチームだった。

背も高くて体もガッシリしていた。

やっぱり前半は調子もよく同じくらい

の実力だったが後半で押されてしまい

5点差で負けてしまった。

応援にきていた私達に男バス全員で

ありがとうございました。

と挨拶が終わった後にとも先輩が

私のところにきてくれた。

「せっかくミサンガくれたのにごめんな。」

申し訳なさそうに目を伏せている。

「いえ。そんな……。」

と私も少し言葉に詰まってしまった。

でも今の精一杯の言葉をいわなきゃ……

「今日のとも先輩、

本当にかっこよかったです!」

とも先輩の目を真っ直ぐと見て。