そういって私に近づいてくる。

本気でやる気なんですか……。

いきおいで目をつぶる。

そしたらフワッと優しい香りがして

キュッと抱きしめられた。

やばい。心臓が爆発しそうだ。

「はい。やったからもういいだろ。」

顔を見ると気のせいかとも先輩の

顔は少し赤く見えた。

「恋佳ちゃーん!浮気されちゃったねー!」

この先輩達は馬鹿なのですか。

そんなこといったら恋佳先輩が……。

「王様命令だもん。仕方ないよ。」

そういって恋佳先輩はニッコリ

笑っている。

でも目が笑っていない。