今、わたくし中原愛は恋におちた。
そして、その相手は今、私の隣に座っている人。
名前は川宮 裕という。
彼は、顔がかっこいい。しかし、かといって特別スポーツや勉強ができるわけでもない。しかし、女子に人気がある。その人気の秘訣は、まさに『癒し』だ。
授業がおわれば、『疲れたね』+あくび+はにかみ笑顔。これで女子たちは一撃で落ちてしまう。
彼が廊下を通れば、『川宮様』の声があとをたたない。
ファンと呼ばれる人が学校にいるのだ。
もはや、住んでいる次元が違うと私は、思っていたのに。
恋に落ちたのは、まさに今この瞬間。
先生の連絡ミスで、授業が変わってしまい数学から英語になったのだが、私は英語の教科書をあいにく持ち合わせていない。
私の席は窓際で、隣にいるのは癒し系イケメンことイヤケンの川宮くんと窓のみ。
『どうしよう…、花穂に借りに行こうかな…』
しかし、朝のSHRは遅くに終わって1限が始まるまであと3分。借りに行くなんてむり。
頭を抱えこむ。悩む。川宮くんが見せてくれるわけないよね…
英語の先生に素直に忘れましたって言おう。窓も、それがいいよって言ってるみたいだし。
2分前のチャイムがなって、みんなも席に座りはじめる。さて、そろそろ先生も来る頃かな。
5分後。
『ねぇ、今日英語ないんじゃない?』
『なわけないだろ〜』
『だって先生こないし!』
みんなの声がざわざわとし始め、教室が騒がしくなった頃先生が、扉を開ける。
『遅くなってすまんな!さぁ、やるか!』
待って。やるか!じゃないよ。こんな状況で、教科書忘れましたなんて言えるわけないでしょ。おわった…
その時だった。
隣から、英語の教科書がこんにちはをした。そこにはメモ付きで。
『貸してあげる。いちばん後ろだし、ぼく使わないから愛さんが使っていいよ。』
優しくされると、好きになっちゃうんだよね〜。すれ違う女の子たちが言っている意味が、ずっと分からなかったけれど、今ならわかる。
こんな優しさ、好きになって当たり前じゃん。
そして、その相手は今、私の隣に座っている人。
名前は川宮 裕という。
彼は、顔がかっこいい。しかし、かといって特別スポーツや勉強ができるわけでもない。しかし、女子に人気がある。その人気の秘訣は、まさに『癒し』だ。
授業がおわれば、『疲れたね』+あくび+はにかみ笑顔。これで女子たちは一撃で落ちてしまう。
彼が廊下を通れば、『川宮様』の声があとをたたない。
ファンと呼ばれる人が学校にいるのだ。
もはや、住んでいる次元が違うと私は、思っていたのに。
恋に落ちたのは、まさに今この瞬間。
先生の連絡ミスで、授業が変わってしまい数学から英語になったのだが、私は英語の教科書をあいにく持ち合わせていない。
私の席は窓際で、隣にいるのは癒し系イケメンことイヤケンの川宮くんと窓のみ。
『どうしよう…、花穂に借りに行こうかな…』
しかし、朝のSHRは遅くに終わって1限が始まるまであと3分。借りに行くなんてむり。
頭を抱えこむ。悩む。川宮くんが見せてくれるわけないよね…
英語の先生に素直に忘れましたって言おう。窓も、それがいいよって言ってるみたいだし。
2分前のチャイムがなって、みんなも席に座りはじめる。さて、そろそろ先生も来る頃かな。
5分後。
『ねぇ、今日英語ないんじゃない?』
『なわけないだろ〜』
『だって先生こないし!』
みんなの声がざわざわとし始め、教室が騒がしくなった頃先生が、扉を開ける。
『遅くなってすまんな!さぁ、やるか!』
待って。やるか!じゃないよ。こんな状況で、教科書忘れましたなんて言えるわけないでしょ。おわった…
その時だった。
隣から、英語の教科書がこんにちはをした。そこにはメモ付きで。
『貸してあげる。いちばん後ろだし、ぼく使わないから愛さんが使っていいよ。』
優しくされると、好きになっちゃうんだよね〜。すれ違う女の子たちが言っている意味が、ずっと分からなかったけれど、今ならわかる。
こんな優しさ、好きになって当たり前じゃん。

