「柊哉どうすんだ?」

「大和はどうだ?」

「俺か・・・危険ではあるけど、今日の話を聞いてたら何するか分かんねぇし、俺らと居る方が管理しやすいっちゃしやすいなって思うけど」

「そうか・・・碧は?」

「玲央ちゃんが素直に受け入れないとは思うけど、俺もそうした方が良いと思う」

「そうか・・・蓮は?」

「俺もその方が良いと思う。あいつは強えぇ。だけど女だ。男に囲まれたらって思うと・・・危険すぎる」

「だな・・・駿は?」

「俺もそう思う。それに夜眠れないからパトロールしてるっぽいし、一人でうろうろされて何かあった時、俺らどうなるって?思うと・・・柊哉は?」

「俺か・・・さっき言われて繋がったんだが、俺もあいつの笑顔が見てぇな」





俺はまだ玲央の笑顔を見た事がねぇ。心の底から幸せそうに笑う笑顔を・・・。


この4年の間に何があったのかは分からねぇ。


けど道場で鍛えて、零二さんや兄貴たちから喧嘩を教えて貰ったんだろう。何かの為に、その何かは分からねぇけど、それが玲央の生きる糧になってるのは間違えねぇだろ。


玲央の瞳は“無”ではなくなってるけど、たまに何かの拍子に出てきてしまうんだろうと思う。


あんな目を二度とさせたくねぇ。もう二度と・・・。