「そろそろ行こうぜ?」

「零二さんに怒鳴られんのも嫌だしな」

「大事な話をしなくちゃね?」

「ねぇ。その前に、碧・・・これは何?」

「・・・ククッ」


さっきからずっと頬を撫でる柊哉の手を退けるのに、握ったらそのまま手を握られたまま、さっき零二さんが言ってた部屋の方にぐいぐい引かれて後ろをついていくと皆が下を向いて何だか笑いを堪えてるみたいで。


おかしいよね?この状況?・・・なにがあったの?


「玲央、鍵」

「・・・」


柊哉に鍵を渡して、中に入ると部屋にはど真ん中に大きなテーブルを囲うように大きなソファが4つ。大きなテレビとゲームやDVDなどの前にはラグとクッション。そして部屋の隅には大きな冷蔵庫。部屋の隅に社長デスクのような大きなデスク。その上にPCが3台とディスプレイ3台が並んでいた。


「おぉっさすが零二さん。全部移動しちゃってる」

「ほんとだ」

「おおおっ全部来てるし」


大和に駿に蓮が入ってくるなり言うことを考えれば・・・ん?どういうこと?


「来てるって何が?」

「あ?・・・あぁ玲央は知らなっかたな」

「何を?」

「今までは別の場所にあったんだよ。俺らの部屋。それを零二さんが玲央も一緒に居られるようにってこっちに移動させてくれたんだ」


駿からの説明を受けて理解は出来た。今までも幹部の部屋はあったって事は分かった。だけど・・・