バンッガンッ


「れーーーーおーーーーっ!!」

「・・・ん?なんだ?」


地響きのような怒鳴り声で、私の名前を発しながら入ってくるの理事長様。


「ヤバッ」


久しぶりに見た零二さんは、鬼?いや閻魔?いや、大魔王?
とにかく見たら行けない形相に変身しており、これは逃げなければ命が危ないと身体中の全細胞が騒ぎだした時には遅かった。


「てめぇ、良い根性してんなぁ?おぉ?」

「・・・零二さん何か用?」

「何か用だとおぉっ?ごらぁぁっ」

「・・・」


凄く近いんですけど・・・零二さん。
唾がっ・・・き、き、汚いっ。


「おい。ここ借りっぞ」

「あ、はい」


いつの間にか起きてた4人も含めて5人が目をまるまるさせて私たちを見てて、いやいや、零二さんここではまずいと思うんですけど。


胸倉を掴まれソファに投げられた私はバランスを崩した。