そして理事長室の前に立つ。



カチャッ



「来たよ」


「おう。待ってたぞ」



この学校の理事長は兄の親友の零二さん。



零二さんのお父さんの経営する学校だし、何よりも関東龍神連合の縄張りにある学校だから安心なのだそうで、ほぼ無理やり強制入学になってしまった。



ただどうせ入学するならば、授業免除がない他のクラスが嫌だったから、少しだけ頑張ったのだ。



「おはよ」


「おはよーさん。寝れたか?」


「まぁ・・・そこそこ」


「昨日も行ってたんだって?」


「誰から聞いたの?」


「誰だろうなー。保護者だからなんでも知ってんだよ」


「こわっっ」


「おい・・・でも・・・あんま無理すんなよ?」


「うん」


「じゃあ担任紹介する」



そう言って零二さんは内線で担任とやらを呼び出した。