5人揃って絶句しなくても良いじゃん、顔が五月蠅い。
零二さんは元黒龍の副総長だから知ってるのか。そりゃあの零二さんがこんなの作ってるって知ったらそうなるわね。



「お前・・・何者だ」


「少女A」


「「「「「・・・・・・」」」」」



何よ・・・軽いジョークじゃないの。



「ちょっとこっちこい」


「断る」


「あぁ?」


「断ってるの。眠いから邪魔しないで、と言えば放っておいてくれるの?」


「なんだてめぇっ」


さすが総長。ムカついてるけど、さすがに女には手を出せないか、さすが硬派の五龍。よしよしそれで良いのだよ総長くん。頑張れ総長くん。



優しくニコニコ笑いながらも、目が笑ってない茶髪の彼は、きっと情報参謀かな。



「玲央ちゃんだよね」


「いきなり?」


「少し時間くれないかな」


「なんで?」


「聞きたいことあって」


「聞かれても答える事はないのに何を聞く?」


「おめぇクソ生意気だなっ」



そう言って私の胸倉を掴んで引き上げる赤茶髪の男は、中々強いんだろうと思う。特攻ってとこかな?