カーテンの隙間から漏れた光に、重くなったまぶたを開けて、細める。

枕元にある丸い時計に目を向けると、短針が【7】を指していることに気付いて、もう一度寝転んだ。


今日が土曜日でよかった、と心の底から思った。



だって、こんな顔で学校に行くなんて絶対駄目だから。

それと、昨日のこともあって……顔を合わせずらい。



自分が撒いた種なんだけど。


それでも今は、香奈恵ちゃんとは合わせずらいな。




まぶたをキツく瞑ると目尻から涙が流れた。

まだ、涙は出てくるんだ。
昨日あんだけ泣いたのに、まだ。