帰り際、一目見ようとキミを見た。 目が合うこともなく、キミは友達と笑ってて。 期待していたわけじゃないけど、心なしか少し切なくなった。 私は胸に秘めたまま、キミに告げることもなく、また遠くから眺めているのだろう。 それでもいい。キミの笑顔が見れるなら。 ……好きだから。 夕日の温かな光に私の心は少しずつ癒されながら、いつもより長い距離を歩いた。