私の恋は決して実ったことはない。


小学生の時に初めて恋をして、想いを伝えられずに卒業。


そして中学生になって2度目の恋に落ちた。
それもまた想いを伝えられないで卒業した。



私は一方的な片想いを2度も繰り返してきた。



それでも、私は3度目の恋をした。

タレ目でふわりと笑うキミに。



この恋もまた伝えないで儚く終わってしまうんだろうと思いながら、キミを想い続けてきた。



臆病で、いくじなしで、勇気のない私。

そんな自分が情けなくて、呆れて、嫌になった。



キミを想うほど忙しくなった心に過去の恋と重ねて気付いた本当の事実。

私にとってキミは初めて恋をした人ということを。



手が届くところにキミはいるのに、なぜか遠くて。



神様を何度恨んだことか。数えきれない。




それでも確かに分かったことは、諦めずに信じ続けると願いは叶う、ということ。




それを今実感してる。



だって、こんなにも近くにキミがいる。




繋いでいる手に力を入れると、ちゃんと返してくれるその温度にとてつもなく幸せを感じる。






──ありがとう、神様。